KOBA 2025 現地レポート(後編)


今回の記事は、韓国ソウルで開催された「KOBA 2025」の現地レポート後編です!
後編では、注目製品の紹介(~Kelvin新製品~Godox可変式ディフューザー~)をさせていただきます。ぜひ最後までご覧ください!

KOBAで見つけた注目製品

\PICK UP/
ここからは、会場で見つけた注目製品の紹介をしていきます!

Kelvin
2010年にノルウェーで創業したLED技術企業Rift Labsが展開するLED照明ブランド。独自開発の光混色技術により、色温度やカラー全域で高い精度と一貫性を実現しています。

・Kelvin Epos 600

RGBACLフルカラーLEDスタジオライト

Kelvin Epos 600+Versa 10 Fresnel(フレネルレンズは、2025年10月以降発送開始予定)

プロフェッショナルな映画・映像制作の現場向けに設計されたフルスペクトルRGBACL LED COBライトで、0%~100%の調光範囲において色温度や色味の変化がなく、スムーズかつ安定した調光が可能です。

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LED部がマグネット式になっており、上からレンズをつけることが可能

Kelvin 独自のマグネット式アクセサリーシステム「MagTech™」により、レンズの装着が迅速かつ確実に行えます。

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マグネット式なので、上から抑えると簡単につけられます
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ドームディフューザー
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ハイパフォーマンスレンズ

このハイパフォーマンスレンズを使用することで、Epos 600は最大720Wの消費電力ながら、従来の900WクラスのフルカラーLEDライトと同等の照度を実現します。
マグネット式のレンズをつけた上から、ボーエンズマウントのアクセサリーを使用することも可能なので現場での演出の幅も広がります。

・Kelvin Play hero

Kelvin Play hero(予約受付中。2025年8月から発送開始予定)

ポケットライトの中でも最大の明るさを誇るKelvin Play hero。前作のPlay Proの5倍の明るさを実現しました。フルカラースペクトラムに対応したLEDポケットライトで、1,700K~20,000KのCCT範囲を調光可能です。この大きさながらIP65の防塵・防滴性能を持ち、CRMX内蔵のプロ使用となっています。

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Play Hero専用のマグネット式アクセサリー

グリッドとハニカム構造によるアクセサリーなどで光の漏れを抑えて、集光させるような使用方法やさまざまなアタッチメントが用意されています。いずれもマグネット式で取り外しが可能です。

全体的に製品のつくりが、堅牢なアルミニウム製ハウジングになっているので堅牢性に期待ができます。中華メーカーが多いLED業界で、今後新たな選択肢となっていくことに期待です。

・Godox AD33

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可変式のディフュージョンシステム:Godox AD33(100%)
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Godox AD33(0%)

昨年のInter BEE 2024で展示されていて気になっていた可変式のデフューザーが製品化されていました!
大きいサイズから順に、AD33(39.61”×41.46”)/AD32(36.42”×25.04”)/AD21(23.7”×17.76”)。
CRMX内蔵のコントローラーになっており、視覚的にわかりやすい0~100%での操作と-0.1~-2.0EVの範囲で調整できる2通りの操作方法が選択できます。

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AD33 コントローラー。
SETのつまみを押すことで % による操作とEV値による操作を選択することが可能。

また、枠の部分は折りたたみが可能となっておりディフューザー自体も取り外しが可能なので持ち運びにも適応しています。

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ディフューザーは取り外して丸めて持ち運ぶことも出来る

給電方法も、Vマウント/NPFバッテリー、USB-Cに対応しており消費電力はわずか5W
展示会の度に面白い製品があるGodoxのブース、製品名や詳細は記載されていなかったが以下のようなパン/チルトができる電動ヨークも展示されていました。

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コントローラーで、パン/チルトの動きを制御可能な電動ヨーク

まとめと今後の展望

KOBA 2025では、LED照明のさらなる大型化や、バーチャルプロダクションに向けたLEDウォールの進化が明確になりました。特に、HMIに迫る出力を持つLEDライトが現実的な選択肢として浮上してきたことは、多くの照明関係者にとって非常に大きなニュースだったのではないかと思います。

各メーカーからは、仕様やサイズ感、構造に個性のあるLED照明機材が多数登場しており、現場のニーズに応じた柔軟な選択肢がさらに広がっている印象を受けました。機材選定の幅が広がった今だからこそ、正確な情報を得たうえで、それぞれの現場に最適な機材を選択する力が一層求められていくはずです。本年11月に開催されるInter BEE 2025にも期待が高まります。


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